無垢フローリングの床、アフターサービスしてきました。

February 03, 2020

ウダツ社長の宮島です。

先日、4年前にお売りした都立大のお客様より「床フローリングのささくれが気になるので見てほしい」とご連絡をいただきました。
状態をみてみると、床の木の「目割れ」と「ヒビ割れ」なので、後日、その補修をしてきました。

ウダツのリノベ再販は、「床は無垢であとは真っ白なハコ、余白を残して住み手に渡します」がコンセプトです。

今、中古マンション市場にでているリノベ再販物件の床は、ほとんどすべてが「木目模様のシートフローリング」。
なぜなら、施工コストが安く、表面にはウレタンの硬い塗膜を張って、その後はワックスっをかけなくていい、床暖房が使える、こぼしても拭き取れるなどの手軽さと実用性を優先するからで、大多数の業者もユーザーも、手軽さや低予算のシートフローリングを好みます。

「はがれやワレ」また、「動き」などのがある無垢など選択肢にさえなりません。面倒なクレームは極力回避したいのはごもっともです。

ウダツでは、無垢フローリングが動くことによる「床剥がれ」、今回のような「割れ」などの対応は、クレームとは思っていません。
無垢フローリングと長く付き合い、手を入れ育みながら、お客様と一緒に経年変化による味わいを楽しんでゆきたいと思っています。
「割れましたか~、そりゃあ、無垢ですからね」
「直し方教えますから、次からは自分で手をいれてゆくのも楽しいですよ!」
といったノリで。

木目シートなら、新品が最高値、後は紫外線を浴びて劣化し、キズが付くごとに価値がだんだん落ちてゆきますが、無垢フローリングなどのホンモノ素材は、使い込むほど味わいが増してむしろ価値が高まります。

当日、お宅へ訪問すると、当時は結婚したばかりのご夫婦には赤ちゃんが生まれていました。それはささくれも気になりますよねー

 

【状況】

リビングに5か所

 

 

 

「目割れ」

 

 

 

「ヒビ割れ」

 

 

 

【作業手順】

「ヒビ割れ」は、カッターでヒビをやや大きく削り、

 


ボンドとフローリングを削った粉を混ぜたパテで埋めて、
木工用瞬間接着剤で固めます。

 


サンダーでフローリング一枚分粗削りして、120番の紙やすりで磨きます。

 

 

目割れ」は、

目にそって割れていますので、そこを部屋で軽く浮かせて、
木工用瞬間接着剤を少しずつ十分に注入します。

 

 

 

注入箇所を真上から1分間ほど指で押さえます。

 

 

 

固まったら、はみ出した接着剤や木のささくれを丸サンダーで粗削りし
そのあとに120番の紙ヤスリで磨きます。
ツルツルになり、表面のひっかかりも無くなっていきます。

 

 

削られた木の粉を掃除機で吸い取ります。 

 

 

 

オイル系ワックスをウエスで塗布します。
このフローリングは4年前にルビオモノコート(クリア)の1度塗りでしたので、
おなじルビオを薄く延ばすように塗っていきます。

 

 

 

どこをけずったかわからなくなるくらいに仕上がります。

 

 

ついでにキッチン付近の、水シミや輪シミも120番の紙やすりで軽く削って、

お手入れ材のセラリカを伸ばすように塗ってあげると、シミもほとんどわからなくなり、無垢ってこんな簡単に手入れできるんだーと実感もっていただけたようで。

次からはご自身で作業できるように、ハンドサンダーと接着剤、セラリカワックスをプレゼントし、お客様宅を後にした土曜日の朝でした。

 

これからウダツの物件をご検討されるあなた。

ご購入いただいてから、何年たっても無垢の床の手入れは、面倒見させていただきます!