本棚(ライフワーク)

October 28, 2015

こんばんは。大久保です。昨日の塚越ブログにもありましたが、塚越邸の本棚を制作致しました。

・小口に張ったヌメ革とエボニーオイルで濃いめに仕上げた板がまるで、ショコラティエのお店にでも置けそうなかぐだったので、「チョコレート」と名付けました。

昨日のブログでは、当日の制作風景のみでしたので、本棚を作るまでの一連の流れをお伝えできればと思います。
まず初めに本棚を制作して欲しいと塚越さんから依頼を受け、その際に簡単な寸法入りのスケッチを頂くことが出来ました。それを元に、その本棚に合った構造や工法、材料を選定していきます。
例えば今回であれば、仕上げが用意でカットや加工がしやすく、木材の反りや狂いが出にくい集成材で、市場に多く出回っており、価格が比較的安価な「シナランバーコア材」をつかいました。また、真ん中に入っている柱は固さを重視したかったので、板の小口のサイズに合わせたホワイトアッシュ、(タモ材)を選定しました。
材料や工法が大体決まってくると下記のような図面を起こします。図面にしたあとに再度打合せを重ね、ビスの止め方など不備が無いかダブルチェックを行います。

・図面写真

また、シナランバーコア材は切断面がコアが見えてしまうため小口の処理が必ず必要になってきます。なので、今回は小口側にヌメ革を貼り「鞄」のような少し重厚感があるつくりとしました。

・小口付近写真

全体と細部が少しずつ決まってくるのと同時に、全体の予算感、見積もりも同時に平行して進めます。例えば下記写真の木材カット寸法を出して、必要材料とカットの長さを見ながら見積りを平行します。そして見積もりを重ねながら

・木材カット寸法の写真