こんにちは。現場担当の大久保です。今日は、ウダツのリノベーション物件で解体から完成するまでに、どんな種類の職人さんが居れば出来るのかを紹介したいと思います。一般的に建設現場の職人さんは工種類によって変わります。実際にウダツの現場を例に挙げて工程に反って関わる職人さんとその作業内容を説明したいと思います。
まず工事開始と共に行うのは解体です。ウダツの現場では解体は大工にお願いしています。規模にもよりますが、2人~4人で1日~2日で終わります。施工会社によっては、解体職人や、躯体形成職人、ハツリ職人なども居るそうです。図面に記された通りに壁や間仕切りを撤去し、解体後も木工事がしやすいように整えます。その解体したゴミを運び出し、産業廃棄物施設に持っていくのはウダツの私が行います。
解体後、4~5日間ほどで設備工事が入ります。ここで言う設備工事は給排水、電気、空調、ユニットバスです。
- 給排水
- 電気
- 空調
- ユニットバス(墨だし)
水道屋さんが行います。マンションのリノベーションの場合は1人で1日~2日で作業を終えます。作業内容はキッチンや浴室、洗面、洗濯機、トイレ等の水廻りの移動・新設に伴う給水、排水の先行配管を行います。
電気屋さんが行います。照明やコンセント、分電盤等の先行配管を行います。給排水と同じで床壁天井に配線をし、大工工事が進められるように準備します。1人~2人で1日~半日程度で終わります。
エアコン屋さんが行います。エアコンを設置するすぐ近くに室外機が置けるバルコニーなどがある場合は必要ありませんが、バルコニーから居室までが遠い&エアコンが必要な場合は天井裏、若しくは床下に冷媒管とドレーン(排水)を先行配管する必要があります。配管の経路にもよりますが、大体1時間~3時間程度で終わります。
既存のお風呂を解体した場合ユニットバスを入れる必要があります。ユニットバスを専門に施工する工事会社が行います。解体後に指定したユニットバスの図面を持って現況確認を行います。天井の懐はあるか、床のレベルはどうか、梁と干渉しないかなどをチェックします。チェックが終わると、給排水の位置等をスプレーとマジックを使って墨だしします。それを元に水道屋さんが配管を行います。
- 大工
- 材料
配管が終わると木工事に入ります。木工事は大工が行います。床壁天井、その他建具の設置、キッチンの設置など仕上げ工事が出来るところまで作業を行います。2人~4人の大工が平均2~3週間程度入り作業を行います。
大工工事に必要な材料は材木屋さんから手配します。材木、合板、集成材、石膏ボードなどなど。必要な材料を伝え、何時に持ってきて欲しいか伝えます。大体1~2人でトラックに材料を積んでマンションの前まで材料を届けてもらいます。
木工事が終わると仕上げ工事に入ります。仕上げ工事では、クロス、塗装、左官、タイル等、その作業をおえたらその部分を掃除すれば終了という仕事です。
- クロス
- 塗装
- 左官、タイル
クロス職人が行います。木工事で仕上げた壁にクロスを貼ります。既存のクロスを剥がすのもクロス屋さんの仕事です。まずは既存のクロスを剥がし凹凸がある部分にパテ処理をしてクロスが綺麗に貼れる下地を作ります。その後クロスを貼っていきます。水廻りの長尺シートやソフト巾木などもクロス職人が行います。クロスはがしは1人~2人で1日、クロス貼りは3~5日程掛かります。
塗装職人が行います。サッシや枠、その他塗装で仕上げたい部分の塗装を行います。塗装箇所を綺麗にし、塗装します。2度塗り、3度塗りを繰り返し、表面を綺麗にしていきます。1~2人で1日~2日程度掛かります。
左官職人、タイル職人がおこないます。モルタルをしごいて仕上げたい部分やタイルで仕上げたい部分の仕事を行います。モルタルしごきであればモルタルが塗れる下地をつくり、モルタルをしごいていきます。タイルであれば、タイルを並べ目地を入れ、必要に応じてタイルを切り目地を入れます。1人~2人で1日~2日かかります。
工事終了後、塵や埃で部屋が汚れているのでハウスクリーニング屋さんに入ってもらい、完成後の綺麗な部屋にします。床は埃を吸って吹き掃除をし、サッシは外して水で丸洗いします。業務用の洗剤などを使って普通では落ちない汚れも綺麗に落とします。大体1人~2人で1日~2日で完了します。
かなりザックリと職人と工種を記載しましたが、それでも10工種の職人が関わって1つの物件が完成します。良く建設業で「マンパワー」という言葉を聞きますが、家は機械ではなく多くの職人が作っています。オリンピックの建設ラッシュに伴う人手不足で、アジアから人を手配してきているのも「マンパワー」が必要な証拠です。