Do It Yourself(リノベーション)

January 21, 2015

こんにちは。現場監督暦3ヶ月の大久保です。何度かこのブログでお話ししていますが、去年の4月から7月までのちょうど100日間、仕事も辞め、夫婦二人で世界1周旅行というものをしてきました。その旅行中に感じた海外のお話を思い出したので、今日はそれを書こうと思います。
イギリスに滞在していた時の出来事です。私の妻の友人夫婦が、イギリスの海沿いの街ボーンマスという場所に住んでいるので、ロンドンから高速バスに乗り遊びに行きました。ボーンマスは海沿いに面した街で、イギリス内では「最も暮らしやすい街」として有名なのだとか。それだけ暮らしやすい街なので、お金持ちや有名人の別荘が沢山ある一方で、アルコールやドラッグ依存症の方のための治療所も多くあり、街中には依存症の方型がふらふらとしていたりと、穏やかで美しい中にも混沌とした風景が広がっている不思議な街でした。

友人夫婦は最近一軒家(正確には長屋)を購入したそうで、そこに1泊させてもらいました。1階がリビングダイニング、2階がメインベッドルーム、客室、バスルームといった間取りで、1階のリビングダイニングの奥には綺麗な芝の、まさしく「イングリッシュガーデン」が広がっていました。「中古で家を買ったんだ」と教えてくれたため、「築何年なの?」と聞くと、「多分築120年ちょっとくらい」と軽く返されました。
築120年…日本住宅ではなかなか聞かない築年数です。(ウダツの事務所の古民家は築60年なので、約倍です!)少し驚いていると友人夫婦は色々と話してくれました。この辺りでは築100年くらいの家は普通にあって、向かいに見える家も大体築100年以上経っているということ、築120年で多少の問題はいくつかあるけれど、解決しながら楽しく住んでいること。などなど。

そんな中で私が一番驚いたのが、DIYの話でした。彼らが家を購入した理由は不動産投資の意味もあり、この家を購入した時よりも高く売れるようにと、住んでいる間は自分たちが汗をかいて、良い住まいにするために週末はDIYをしているということでした。そのために、壁の色を新しいペンキで塗装してみたり、庭を綺麗な芝にしてみたり、エントランスの煉瓦を積んでみたりと色々なことを自分たちで住みながら変えているそうです。そしてそのDIYの最終目標は、以前住んでいた人が暖炉を塞いで壁にしてしまったので、暖炉を復活したいと言っていました。その暖炉が完成して2~3年冬を越したらここを売ってまた別の家を購入したいそうです。

私が驚いたのは、DIYが自分たちが住みやすくする&不動産価値を高めることに繋がっているということです。DIYが「自己満足」や「趣味」として終わるのではなく、自らの活動が資産向上に繋がると感じながら行う作業とでは作業の意味やクオリティが違うと感じます。実際、彼らは塗装やタイルの色をいくつものサンプルをとりながら吟味していました。
そんな話を聞いて、日本でも自身で作って不動産価値を高めようという選択肢があっても良いのではないかなぁと思いました。
DIY=「Do It Yourself、自身で作ろう」
みなさんもどうでしょうか?もしそれが難しければ、
DIO=「Do It Ourself、私たちと作ろう」
ウダツと一緒に不動産価値を高めるリノベーションを行いませんか!笑