水栓 【キッチン偏】 vol.3(リノベーション)

March 16, 2015

こんにちは、宮島です。キッチンシンクへ水を放出する役割の水栓金具で、UDATSU採用商品のはなしの続きです。採用する商品については共通点があります。

  • シンプルデザインであること
  • プラスチック箇所がないこと
  • 価格が1.5~5万円程度であること
  • レバーハンドルあり、できればシャワーホースがあること
  • きればビルトイン浄水器があること

これらの条件をクリアして、よく使っている商品をご紹介いたします。※価格は当社仕入れ値を考慮した実勢価格(税別、送料別)です。

タカギ JA306MN-9NTN 
蛇口一体型浄水器 みず工房スタンダード(メッキボタンタイプ)シングルレバー混合栓
価格:約16,000円

この商品は、特に賃貸物件で最も頻繁に使っています。この価格でプラスチック箇所なし、レバーハンドル混合水栓でシャワーホース付、浄水器付はなかなか素晴らしいコスパであると思います。

あとは、

【TOTO】
TKWC35E ハンドシャワータイプ  
価格:約34,000円

ツル首の形はとてもシンプル。水と湯との境に「カチッ」というクリック感を設けたことで、水と湯をきちんと使い分けられて、給湯機のムダな作動を防いで節湯するので、ガスの消費を抑制できるというもの。この手の工夫はいかにもですね。

TKC31E 
価格:約26,000円 
シャワーホースなし浄水器なし

このボクトツとした感じがなんともいえない・・・浄水器、シャワーホースともにありませんが。

【三栄水栓】
K8751JV
価格:約23,000円

TOTOのツル首と比べてレバーハンドルが少々野暮ったいですが、価格が約30%安いのです。さすが、玄人好みのSANEIですね。

デザイン水栓 SUTTO  
価格:約42,000円

世界で活躍中のデザイナー森田恭通氏デザインで、スプリング付きシャワーホース。これは天板やシンクの穴がしっかりしていないと、動きが激しいので使っているうちに止められているネジが緩んでくるのが難点ですのでご注意を。

【KVK】
KM6001 SC 浄水器内蔵シングルレバー式シャワー付混合栓
価格:約35,000円

無骨ですが、シャワーホース、浄水器付でこの価格と、触った時のホンモノ感は、タカギのそれとは比較にならない。。お値打ちモノです。

住宅設備大手のリクシルは、ドイツの水栓金具大手グローエの買収を発表。買収額は29億ユーロ(約4109億円)。両社を合わせた台所、トイレなど水回り部門の売上高は約7千億円で、TOTOを抜いて世界最大手になる。数年前の円高、ユーロ安と手元資金が豊富な日本企業が国内需要の低迷を打破するために、海外企業のM&Aでしか成長の可能性を見いだせなかった時代のことでした。
そのあこがれの【グローエ社】 ミンタシリーズ 

品番:32445000

スパウト引出し長さ:300mm 吐水方法:泡沫

品番:3137500J

品番:31096000

これらの洗練されたデザインの水栓が、シャワーホースなし、50,000円、あり、75,000円で購入出来て、日本のマンション住居にも施工することが出来る様になったのです。

また、単発的にいいものを出してくれたメーカー【ミズタニバルブ】。

パフォーニー 台付シングルレバー混合水栓 ミズタニバルブ
価格:59,300円
販売元:サンワカンパニー

シャワーと泡沫吐水切替により水ハネと節水に役立ちます。水筒・ペットボトルなどが容易にシンク内で洗うことができるフレキシブルなシャワーホース、重くて動きが激しいため付け根が弱くなりやすかったものを、カートリッジ、ブレードホース等を日本仕様に変更することで安定させることが出来ます。三栄のSUTTOよりもより洗礼されたデザインとホンモノ感がいいですよ。

一部のお金持ちを除いて、たいていリノベーションする場合、予算があります。なにを諦め、なにに使うか、UDATSUの予算配分の話をします。
ひとつの部屋の中には、玄関、廊下、寝室、浴室、洗面、トイレ、洗濯機置き場など様々なスペースがありますが、その中でUDATSUのプランニングではキッチンに投資を集中させています。その理由は、現代の東京で生活する人たちの家族、友人知人たちとのコミュニケーションをとる方法は、食事をする、調理をすること。それが最も効果的な方法だ、と考えているからです。
現在、不動産マーケットに売り出されている新築物件、リノベーション物件の多くは、リビングが家族団らんやくつろぎの場である、と前提で、そのメインステージには大型TVが置かれる設計がされています。リビングでの家族の団欒、今はどうでしょう?

  • 10年前:TVがリビングの主役、お笑い番組やドラマを見ていました。 子供たちはPSやWiiなどTVゲームに夢中になり、会話はあまりなく、お父さんはずっと新聞を読んでいたりして。
  • 現 在: TVは徐々に主役の座から少しずつ後退しているかもしれません。子供たちはスマホでゲームをしたり、LINEでのトモダチとのやりとりに熱中しています。子供ばかりか、お父さんお母さんもスマホでコミュニケーション、情報収集を、という家も増えてきています。
  • TV番組は、巨人戦、連ドラの視聴率は低迷、長期不況から企業の広告宣伝費、製作費も削られ、視聴率のコスパがよいという観点から、お笑い芸人がフリートークをする番組だらけになってしましました。このような流れの中で、これからはリビングでの団欒にはソファーを置いて、TVを見るというスタイルはどんどん少なくなっていくのではないのでしょうか。UDATSUユーザーのお宅訪問でも何人かは、(ゆとりのリビングではない!というのが理由かもしれませんが・・・)ソファーを置かないで、大き目のダイニングテーブルで食事と団欒を兼用させる、という選択をされていらっしゃいました。

    女性(男性かもしれませんが)が、お母さんが、料理という家事をするキッチンは、子供、旦那、友人が、働く姿を見ることが出来る、また、時には一緒に作業をする、という唯一の効果的なコミュニケーションの場所になっていく可能性が高いのではないか、と考えています。
    そのキッチンに、水が放流される水栓器具。こだわらずにはいられませんよね。そう思いませんか?