【不動産】よい物件との出会い(UDATSU)

March 17, 2014
【 どこに住むか? 借りるの、買うの、どちらが得? 】

ボク自身、実家から出て20数年、2-3年に1度、計 11カ所の東京の街に住みました。もはや、住み替えすることがライフワークといえるかもしれません。うち、5カ所は中古マンションを購入し、自分で分離発注、リノベーションして住んでいましたから、今の事業は趣味の延長、と言われてもしかたありませんね。
しばしば、家は借りる方がいいか、買った方がいいか、と聞かれることがあります。いつも、「リスク感覚と、あなたの今後の暮らし方の見通し」次第、と答えます。1980年代、土地神話により不動産さえ持っていれば価値が上がり、それを担保に銀行は金をいくらでも貸した。買いが買いを呼び、バブルとなり、みんなの住空間は貧しくなりました。当時の日銀総裁とNHKは土地転がしの不動産屋と銀行が生み出したバブルにより市民が家を 持てなくなったので、土地の価格を10分の1にしてやるー! と大キャンペーンを張り、その後本当に10分の1にしてしまい、成長する世界から、遅れをとっている今の日本のテイタラクとなった。この間違った政策の責任は未だに誰も負っていません。
それ以降の1990年代、俗に失われた20年の間に、バランスシートは軽い方がいい、借入金はしない方がいい、外部要因に左右される資産は少ない方がいい、という時代に、大きく不動産の価格は下がり、おかげでみんなの住空間は比較的ゆとりのあるものにはなりました。あまりにも極端で長い反転が続いてきた後の、ここ1年。また更に反転し、長くインフレに向かって突き進むのか、あるいは行ったり来たりできく変わりはしないのか、自らの見通しで、家を、不動産を買うことのリスクを判断するのが面白いタイミングになって来ましたね。

【 渋谷で激安物件に出会う 】

物件に出会うのも、縁とタイミングがすべてではないか、と思います。UDATSUを本格始動したのが2010年、資本金をひねり出すために、サラリーマンの家をあわてて売却し、2カ月後に引き渡す状況となり、モーレツな勢いで移転先を探しました。
渋谷の古い一戸建てが、ふと目にとまり、場所と面積が割安なので即内見。とても風情がある日本舞踊のお師匠さんの元ご自宅で、間取りは1Fが2DK+舞台+茶室、2Fの4畳6部屋は水道からはサビ水が、、床も下地が弱って畳がへこむという難点が賃料の安い理由でした。それ以外にも、1階の畳を上げると土が見え、不思議な事に冬は外の寒さより建物のが数段寒い、昭和28年竣工で、壁に隙間があったり、サッシでない木のガラス戸からは隙間風がその原因。
この不便さとの付き合いを、積極的に受け入れて、即契約しました。その後、もちろん大家さんの承諾を得て、今年の9月に大改装をしてUDATSUの事務所になっています。

(社内の様子)
【なにごとも 】

物件探しも、ボクの場合はある一定の時間の中で、何かを決めなければいけない状況の時によい物件と出会える場合が多いです。そういう時は、いろいろな人に声をかけ続け、入手可能な情報を見逃さない集中力も高いからこそ普段は気づかなかったり、見えない状況が見えたりするものです。
物件を探し続けていてなかなか決められない人をよく見かけます。もちろんそういう人が悪いと言っているわけではありません。ある時期までに買う、と目標設定し、入手した情報の中からベストな選択をするということがよりよいご縁が見つかる秘訣であるような気がします。

例えば結婚。今付き合っている相手よりも、もっといい人が現れるのではないか?自分のライフスタイルを実現させている今よりも、結婚して不自由になるのなら、する意味が見出せない、などと晩婚化、生涯独身化が進む今日この頃。今身近にいるベストのパートナーと結婚し、子供をつくり育て、家族を作るという当たり前の幸せをもっとシンプルに考えるべきではないでしょうか。ちなみにボクは48歳、未だに独身です。探しつづけて決めきれていません。
宮島