ウダツ物件で暮らす人へのプレゼント

April 15, 2021


こんにちは、社長の宮島です。
昨年、創業10年を迎えた当社のリノベーション再販事業が成り立っているのは、あたり前のことですが、買ってくれた人がいたからこそだと思っています。そして、その多くの人が今もその部屋に暮らしている。果たして当社の企画した間取り、素材、設備はその人にフィットしているのか、快適な暮らしができる部屋なのか、常に答え合わせしてみたくなるものです。
だから、その後の暮らしを確かめるために「ユーザーレビュー(お宅訪問)」にご協力いただいたり、「無垢フローリング補修」「部屋のかたづけコンサル」などの、住み始めてしばらくしてから当社負担でサービスを提供しています。当社の目指すターゲットとなる東京で働く人のリアルな暮らしをのぞき見させていただく機会は、次の企画に役立つ多くのヒントがゴロゴロ転がっているのです。

例えば、
● 一人暮らしやDINKSほど大きい洗濯機を使っているのは、平日が多忙で週末まとめて洗濯しているから
 ←洗濯機置場は奥行きの有効寸法を74㎝以上確保(大型ドラム前提)

● 靴は平均18足/人程度もっている
 ←下足入れは家族人数×18足以上の収納力を

● 洗濯は室内干し、アイロンかけはソファでやっている
 ←浴室乾燥機は必須、コスト高でもガスのニーズが高い
 ←家事動線が快適になる室内干しやアイロンかけ用カウンターを

こんな風に、今作っている企画が、これから住む人の暮らしのニーズを満たしている物件なら、おのずと商品価値は高まります。なにがそのニーズなのかのヒントをたっぷりいただける機会はその感謝の気持ちを表すプレゼントくらいしないといけないバリューだと思います。言い方を変えれば、企業がマーケティングのためのアンケートを書いてもらう代わりにクーポン券をプレゼントする、みたいなものです。

ウダツ流のプレゼントは、日々の暮らしの中に「あ、これイケてる」「掃除の手間が省けた」「さすがウダツ、気が利いてる!」と感じてもらえるものモノ。売ったら終了、買った時が最高潮ではなく、ずっと生活空間が快適であり続けられるように継続的で、しつこくなく、いいバランスで関わってゆくことを目指しています。

日ごろ「他にも何か出来ることはないかなぁ?」と考えているのですが、ある時、社会派ブロガー、ちきりんの本を読んでいたら、「あ、これウチのユーザーにやってみよう!」ととてもいいネタみつけました。

この本は、ちきりんさんが最近自宅(分譲マンション)をリノベーションした時の、間取りプランの考え方、設備の選び方、コストのこと、業者の選定の仕方、メンテナンスや清掃など、顧客としてその目線から様々な気付きが書かれています。
これからリノベをしようとしている人や、そういった顧客の気持ちを知ることは業界関係者にとっても、大切な要素が盛りだくさんの本です。

中でもボクの眼を引いたのは、毎日の掃除の中で一番めんどうで嫌われる排水口回りの掃除についての文章でした。臭くて汚いストレスフルな作業、ヘアキャッチャーの髪の毛やヌメリをとるお掃除を、楽に一発で終わらせる方法があるというのです。


それは、「ヘアキャッチャー、フタなどの部品をすべてもうワンセット」用意すること。

キッチン、洗面、浴室の排水口にある汚れたヘアキャッチャー、フタなどの部品を予備のワンセットと入れ替えて、汚れた部品をまとめて漬け置き洗浄し、乾かして保管。これを繰り返す、というのです。

さっそく、自分の家でやってみました。

浴室、キッチン、洗面台の品番を調べてメーカーへ問い合わせ、その部品だけを発注して揃えました。

汚れたものと、予備のものを取り替えて、蓋つきのバケツへ。キッチンドメストなどの髪の毛が溶けちゃうくらい強い排水パイプ洗剤に浸して漬け置きして、仕上げに水洗いしました。これは本当に簡単で楽ちん、感動モノです。
早速2年前、3年前に販売した物件の水回り設備の品番を調べて、各メーカーにヘアキャッチャーや部品を発注しました。

こんな準備をしていて手前ミソながらも、「ウダツってイケてるかも?」と感じました。

 

「排水口お掃除セット」自体は超地味なモノだし、人によっては「なにこのアミカゴ?」と思うかもしれません。
また、しょっちゅう排水口掃除をしてるような人にとっては、日々の暮らしのストレスを減らし、清掃時間を短縮することで自分の「時間」を生み出すことに価値を感じる人もいるはずです。その価値に対してお掃除セットはわずか数千円。
しかも、お相手の浴室やキッチンの品番はウチしか知らないから(本気で調べればわかるかも)、ウチしか手に入れることが出来ないモノ、かつ、プレゼントされたお相手にとっては唯一無二のモノです。サイズの合わない他の人にとって無価値であり、もらった人にとってだけ価値があるモノなのです。
これはまるで、恋する男子高校生が女の子へ、何をあげたら喜こんでくれるか、あれこれ頭を悩ませ、一生懸命バイトして手に入れられる範囲のモノをプレゼントするみたいなことではないでしょうか?
といった話を社内でしてみたら、意外とほとんどの社員がポカーンとしていました(泣)

たしかに、ある日突然、排水口のアミカゴが送りつけられてきたら。受取ったユーザーは「なにこれ?ポカーン」となるかもしれません。そうならないように、掃除の仕方の説明動画もつくりました。

 

(画像をクリックすると動画が再生されます)

 

顧客の役に立つアフターサービスを提供することは、当社がこれからも成長してゆくための栄養だ、買って住んでくれている人たちがその後も満足しつづけてくれていることこそが、これからかかわるお客さんへの当社の価値につながるはずです。



過去にウダツリノベ物件を購入いただいた方、リノベした方で、お部屋訪問取材にご協力していただいた方を中心に、5月以降適宜ご郵送させていただきます。
どうぞお楽しみに!