何年たっても、無垢の床の面倒みます。

February 26, 2021

 

ウダツ社長の宮島です。

先日、1年半程前にお売りした広尾物件を買っていただいた方から、追加工事のご相談があり、そのついでに床フローリングに輪ジミが気になるので一緒に見てほしい、と依頼がありました。
状態をみてみると、除湿器の4本の丸い足にこぼした水が少し残っていたらしく、〇型のシミが床材に残っているので、フローリングの表面を削り落としてシミを消すことにしました。

ウダツのリノベ再販は、「床は無垢であとは真っ白なハコ、余白を残して住み手に渡します」がコンセプトです。

今、中古マンション市場にあるリノベ再販物件の床は、ほとんどすべてが「木目模様のシートフローリング」。
なぜなら、施工コストが安く、表面にはウレタンの硬い塗膜を張って、その後はワックスをかけなくていい、床暖房が使える、こぼしても拭き取れるなどの実用性から、顧客の多くがその手軽さを求めています。
だから、大多数の業者はそっちを向いて、お手入れのしやすさ、手軽で低予算のシートフローリングを採用しています。

(シートの性能が向上したことにより、一般の方が現物を見ても、本物かビニルシートか見分けがつきづらくなってきた)

 

反面、その味気無さがいやだ!床は無垢の木の温かみを感じて暮らしたい!という顧客も少数ながらも確かにいるので、当社はこっちを向いて物件を作っています。

多数物件を供給する業者にとって、販売して1年後、フローリングの「剥がれやワレ」また、「動き」などの顧客からの連絡は、「面倒なクレーム」です。
その可能性がある無垢フローリングが床材の選択肢に入らないのはごもっともなことです。

(素足で歩いてみれば木の温かみ、現物の素材感は一目瞭然)

 

ウダツでは、無垢フローリングが動くことによる「床剥がれ」、今回のような「シミ」などの対応は、クレームとは思っていません。
無垢フローリングと長く付き合い、手を入れ育みながら、経年変化による味わいを楽しんでゆきたいと思っています。
「割れましたか~、そりゃあ、無垢ですからね」
「直し方教えますから、次からは自分で手をいれてゆくのも楽しいですよ!」
といったノリで。

木目シートなら、新品が最高値、後は紫外線を浴びて劣化し、キズが付くごとに価値がだんだん落ちてゆき、10年超えたら張り替えるしかないですが、無垢フローリングなどのホンモノ素材は、使い込むほど味わいが増してむしろ価値が高まります。

 

【状況】
丸型の水シミを、まず粗削り60番のサンドペーパーで削り落とし、仕上げの番手で整えます。

 

削ったフローリングの粉を掃除機で吸い取ります。

 

このフローリングに塗ってあるワックスはルビオモノコート(クリア)だったので、おなじルビオを薄くのばすように塗っていきます。

 

どこを削ったかわからなくなるくらいに仕上がります。

 

無垢ってこんな簡単に手入れできるんだーと実感もっていただけたようで。
次からはご自身で作業できるように、ハンドサンダーとセラリカワックスをプレゼンし、お客様宅を後にした土曜日の朝でした。

これからウダツの物件をご検討されるあなた。
ご購入いただいてから、何年たっても無垢の床の手入れは、面倒見させていただきます!