歩きスマホ(どーでもいいこと)

June 22, 2015

こんにちは、宮島です。今までに世の中の大人たちから、何億回も指摘されていることですが、電車や駅のホーム、信号待ちなどちょっとした空き時間にスマホをいじっている人が街中に余りにもたくさんいることは、今や日常の風景です。
ボクは最近引っ越ししまして、12年ぶりに職場から歩いては行けない場所から通勤する環境になりました。 朝の通勤時、新宿から渋谷へ向かう山手線の中で車内をぐるり眺めると、ボクの向かいの席に座る8人のうち7人がスマホをいじっている。 隣の列の座席に目を移しても、8人のうち6人がやはりいじっている。 それ以外のいじっていない2人に、「どうしてあなたはスマホをいじらないのですか?」と声をかけたくなってしまうくらい、いじっていない方がおかしいのかも?と、錯覚させられるくらい、大多数の人たちがいじっています。
「この車両がたまたまこんな感じなのかもしれない」と、次の駅で隣の車両に移動してみると、ほとんどの席の5/8~6/8がスマホをいじっていました。 少し気味が悪くなりました。 そういうボクも、そのことに気がつくまでスマホをいじっていたのですが・・・

スマホは、主に若者のコミュニケーションに必須のツールであることはすでに様々な評価分析がなされていることも理解できますし、ボク自信もかなりスマホに依存しています。
一昔前に、通勤電車で恥ずかしげもなく化粧をする若い女性を、「公共の場で恥ずかしくないのか!」とオジサマ世代が叱責していた頃にはまだあった「公」の感覚がかろうじてありました。 公の場-携帯電話をあまり使わない、という感覚があったときには、車内アナウンスで「携帯電話の電波がペースメーカに悪影響を与えるので、控えてほしい」というJRのコメントに従おうとしていました。
スマホはメールをし、ニュースを読み、SNSやLINEで常にコミュニティに加わり続け、読書をし、音楽を聴き、出社前の仕事の準備をする、あまりにもあらゆる事ができるために、「公共の場でスマホをいじることは恥ずかしい事ではない」という常識が成立しているので、多くの老若男女がスマホに依存しています。
しかし、ボクが気味悪いと感じたのは、電車がホームに来て、降りる客が降りきった後に乗り込む、その一連の動作中もずーっとスマホをいじりながら、薄ら笑いを浮かべていた女性の表情に、なにか病的なもの、麻薬中毒患者的な印象を持ったからなのです。

ボクが子供の頃の時代には、親から「TVを見るとバカになるぞ!」と言われたものです。 その頃は、そんな訳はない。成績のよい友達もみんな見ているし、第一、「全員集合やひょうきん族」を見なかったら学校に行って共通の話題ができないじゃないか、と思っていました。
実際、番組は本質的に、スポンサーのCMを見させて商品を売る目的で作られているものであり、見たら即バカになるわけではないものの、見続けてしまいがちで、その結果、洗脳されやすくなり、自分の頭で考える力が退化していくものだ、ということはかなり長い間気づきませんでした。
スマホをいじり続けると、バカになるのでしょうか? それはどうかわかりませんが、直感的になんか「これは世の中、マズイ方向に向かっているかもしれない」と感じた先週の朝の出来事でした。