去年の今頃(どーでもいいこと)

June 25, 2015

こんにちは。現場担当の大久保です。ウダツに入社する前の昨年、仕事も辞め放浪の旅をしていたのですが、帰ってきて色々な方々に「どこの国が一番よかった?」とよく聞かれました。何処の国も良かったのですが、その時に思い浮かぶのはポルトガルのポルトなので、大体「ポルトガルが良かったかな。」と答えています。
ポルトガルの何が良かったか、街並みが綺麗、気候が良かった、物価が安い、気さくな人柄、お米が主食、エッグタルトがうまい、街並みが綺麗、ワインが美味しい、海鮮が美味しい、果物がおいしい、…などなど、理由を挙げていくときりがないのですが、特に良かったのは、「サン・ジョアン祭」です。

□街中は人で溢れてます!

ちょうど一年前の今日、ポルトガルのポルトに居ました。そのころ、ポルトはサン・ジョアン祭の前夜祭が行われていました。ポルトのサン・ジュアン祭(6月24日。6月23日が盛大な前夜祭)は、ポルトの守護聖人サン・ジュアンを記念する祭でポルトガルではリスボンのサントゥ・アントニウ祭と並んで特に有名です。その祭りで特徴的なのはピコピコハンマー。日本でもおなじみのプラスチック製のあの玩具で、道行く人の頭をとにかくピコピコ叩く、叩かれる、この日に限ってはだれの頭を叩いても怒られない、というよりも喜ばれます。

□ヘルメットをかぶっていると特に叩かれます

街の人に「なんで頭を叩くの?」と質問すると「みんなの頭の上に幸せがあるようにだよ」と良く意味が分からないことを言っていましたが、叩かれてみんなが幸せな気分になるのであればそれはそれでいいのかなと…

□気球を眺めていてもピコ

□いたるところで気球があげられています

また、街の至る所で焼いているイワシの塩焼きを食べる習慣はどことなく目黒のさんま祭りのようで、親近感がありました。

□さんまではなくいわし

夜にはドウロ川の橋から花火が打ち上げられ、ポルトの美しい街並みを照らします。

1400年代からの大航海時代に繁栄したポルトガルも、今やギリシャやスペイン、イタリアと並ぶ財政破綻危機になっている国の一つで、全体の失業率は15%程度、若者の失業率にいたっては40%という驚愕の数字です。ポルトやリスボンの街も人通りは多くなく、空家も目立ちます。過去に繁栄し、成熟、衰退をたどった国はこんな風になるんだという思いもありましたが、それでも歴史が積み重ねられた建物や文化は美しく、空家が廃墟のようになっても外壁だけを残し、美しい街並みが残されていることは、ポルトガルの人の意識の高さを感じますし、それが街の遺産としてのこされています。(ちなみにポルトの街並みは世界遺産です)

□ポルトの街並み

日本の都市の街並みはどうでしょうか?うーん…来年は、この時期にもう一度ポルトに行こうと思いを馳せています。現場が忙しくないことを切に願います。