ニッチをモノにする快感(気になる事)

June 30, 2015

こんにちは、宮島です。最近、これは便利だ、と使っているPOMERA。これは、文章を書く機能のみしかない、昔懐かしいワープロです。昔、東芝の「RUPO」を颯爽と小脇に抱えて仕事をする先輩が格好良く見えたものです。今となってはクラウド、モバイルPC、スマホ、タブレットがビジネスシーンでは必須アイテムで高機能が日々競われています。
PCで文章を書きながら、メールが来たことがわかるとついつい気になって見てしまう。文章を書きながらついネットで余計なことも調べてしまいます。結局いろいろなことが出来てしまうから、逆に集中できない弊害が結構あるのです。だからこそ、文字だけかける機能に特化したこのワープロが地味に売れているとのことで使ってみたら、すごくいい・・・少し前に、電話だけしかできない携帯が売れた、というのと同じようなことかもしれません。大きさはA4の半分よりちょっと小さめ、とにかく軽い!(390g)ワープロですから、ネット接続はもちろんできません。(これが逆にウレシイ・・・)

書くしかできないけど、開いて軌道するまで約2秒(安心して電源を切ったり入れたりできるのです。)単4乾電池2本で40時間くらい稼働します。

(本当にスゴイ!)

SDカードを使うか、本体のメモをbluetoothでiphoneと同期させてメールで送れます。

このマシーンは、ラベルシールのテプラで名を馳せたキングジムの製品です。最近、TVでもとりあげられていましたが、大企業が参入するには小さすぎる市場、ニッチをついて成長している企業です。キングジムの経営方針は「徹底的な絞り込み」と「すでにあるモノ・すたれた技術の組み合わせ」です。100人にひとりが買ってくれのならば、それを商品化するという観点から、仮に社長が反対であっても10人の役員のうち1人賛成すれば、その企画は通ってしまう。社長は開発者に「誰のいうことも聞くな、そして信じるな。自分がいいと思ったものだけをやれ!」と真剣に説いて回る、というから、ニッチを突いてヒットした時の快感が、きっと忘れられないのだろうな、と想像してしまいます。

社内の空気を読んで立ち回ること、まじめにルールを守ること、マニュアルに従うことではなく、自分の頭で自分の納得のいく解を導きだし、周囲の人にも共感させる力が求められている今の時代。こういった企業こそ、他社がやらない、またやりたくてもニッチすぎて入り込みづらい市場で成功しているという、足腰が強いので、たくましく生き残っていくのではないでしょうか。
キングジムの商品で買おうかどうか迷って、見合わせている商品がもうふたつあります。ひとつは、スマホの画面をモノクロで印刷することだけが出来るロルトRolto

例えば、クックパッドのレシピをプリントアウト、それをキッチン横の冷蔵庫に貼って、見ながら料理するとか、現場でメールを使わない職人さんへ渡したい情報をプリントして渡す、など使える場面がウチには多そうです。

もうひとつはプチランドリーのスウォッシュ Swash

ウチは、建築工事現場でメンバー必須アイテムの軍手がありますが、これが汚い。。事務所にもちろん洗濯機はないので、なんとなく石鹸を軍手に着けて水洗いして、何回か使ったら捨てる、という具合なのですが、洗濯機あれば、いい軍手を揃えてきちんと洗い、長く使うこともできます。

どれもすでにある技術ですが、タダのアイディア商品とは一味違います。一方、iphoneのような画期的な新商品でさえ、発売当時imodeで世界の携帯市場へ打って出ようとしていた日本の携帯電話メーカーの技術者が、発売後すぐにiphoneを買って分解し、どんな新技術が採用されているか見てみたら、デバイスやその他すべての部品はすでにあったものが組み合わせられていたことから、「なーんだ、大した商品ではないや」と思ったそうです。 その後どちらがユーザーに支持されたのかはいうまでもありません。
今あるものの組み合わせと、それを求めているユーザーを結び付ける発想力が一層重要になってくるのではないでしょうか。新しさではなく、すでにあるホンモノや、ずっと使い続けられているものの価値が高くなってゆく時代になってゆくといいなぁ、と思います。