UDATSU事業全体のはなし(リノベーション)

October 13, 2014

こんにちは、宮島です。
改めて一言で言うと、UDATSUは「すでにある古い建物を再生する会社」です。売買、賃貸共にほぼすべての床には無垢の木が、天井には躯体コンクリートが塗装され、キッチンにはステンレス、スチールが使われています。床や壁、設備にホンモノのマテリアルを出来るだけ使うことにしています。このことで、手入れし、大事にすれば使い込まれるほどに味わい現れてきます。
一方、住宅マーケットでは、床には木目模様のビニールシートがベニア板に貼られた合板フロア、壁はビニールクロスです。材料代が安く、施工が合理的であり、安定的に大量供給ができて、ブレがないのでクレームリスクとコストが抑えられるというのがその理由です。無垢材風、塗り壁風とホンモノに似させたフェイクがほとんどすべての物件に採用されているのが、東京の不動産マーケットなのです。

3年間で分譲マンションの1室を約40件、余計なことを出来るだけしない、無垢の床と白だけの空間(WIHTE BOX ㎥ ホワイトボックス)を作って、売りました。最近はこのWIHTE BOX ㎥(分譲マンション1室リノベ販売)から派生し、昨年より“OnCo(オンコ)”という1棟をまるごとリノベーションする事業をやっています。
OnCoは、WIHTE BOX ㎥と基本的には同じコンセプトの空間で、更に若い世代に賃貸であっても、ホンモノが使われた味わいのある空間を楽しんでほしい、という考えからはじめたものです。そして安定稼働の状態になると、大家になりたいという個人投資家に1棟を売却します。荻窪にある1棟目の契約が完了、東砂で2棟目のリノベーションが始まっています。
OnCoに付随した、プロパティマネジメント事業のCustomize 賃貸賃貸だから、釘1本打つべからず!という常識をくつがえす、賃貸なのに、自分らしい空間を、暮らしにいろどりを!をコンセプトに、賃貸物件を提供しています。具体的には、床は単板無垢の無塗装で、入居者が自分の好みで塗装の色を選べます。加えて、メインの壁一面は「フリーダムウォール」として、あらかじめ全面をコンパネ下地とし、棚の取り付けや、壁掛けTV、釘やビスでも何でもOK。(但し造作は要オーナー承諾)好きな色に壁を塗装することもできて、退去時に原状回復をしなくてもいいのです。

また、内装工事のみを請負う“My+U(my house + UDATSU)”のサービスもはじめました。WHITE BOX ㎥を見学して、工事だけを依頼したいというお客さんの声が増えたことから、ウチのと同じ仕上げでお任せいただけるのなら、かなりのリーズナブルなブライスでやります、というもの。4件目のプロジェクトが現在進んでいます。
これらの4つの事業にはすべてに共通するテーマがあります。
「ちょうどいいリノベーション」 ~低投資、高感度~
このUDATSUの“武器”を不動産に加えることによって、WIHTE BOX ㎥、OnCo 、Cutomise賃貸、My+U という4つの商品が展開されています。チャートにするとこんな風になるでしょうか。

この武器の切れ味をよりよくするために、刃先を美しく輝かせるために、プロとして日々研究し、研いだり、磨いたりし続けてゆきます。そのことで、低予算でもホンモノマテリアルで造られた住空間を、若い世代が手に入れることが出来たらいいなぁ、と思っています。