こんにちは、宮島です。遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願いいたします。”新しい働き方をモノにすること””得意なこと””やったことないこと”に取り組む目標を掲げました。どんな一年になってゆくことか、自分ごとながら楽しみにしています。あらためて、UDATSUのリノベーションという言葉の意味を整理してみました。「新しいというだけの価値ではなく、磨きこむほどに味わいを増す材料を使い、自分らしい暮らしをリーズナブル価格で手に入れる手段」ということになります。こういった価値を商品にして、「ね。いいでしょ?」 と提案しているわけです。
一方で、世の中で使われている「リノベーション」の言葉には2つの面があります。
- 「モノ、必需品として」
ハードの面~スクラップアンドビルドはもったいない~今、たくさんの古い建物があって今後更に増えていく、これをリノベーションによって、更に長く使っていくこと。壊すのではなく、蘇らせる価値 - 「心の豊かさ、 手にりれてから育んでゆく」
ソフトの面~愛用品を手入れするように、自分流の住空間を語れる‘通‘になる~家は忙しい生活の現場であるのだから、手入れの手間がかからない便利さ、設備機器の新機能などだけを求めるのではなく、家を育むために時間を費やし、手入れの仕方、直し方、暮らし方を見出してゆく。欧米を見習い、新しい日本流を探し出す、ということになるのかもしれません。
これだけリノベーションと言う暮らしが注目されているのに、いざ「実際、自分の家を買う」という場面になると、特にソフト面でそれを選択する人はまだ少数派でしかないのはどうしてでしょうか?年初に発売された、「日本人はどう住まうべきか?隈健吾、養老孟司共著」 という本で、日本の新築マンション事情についての文章がありましたので、ご紹介します。今の日本で、建築家として隈さんが感じるのは、、結局お金を出すスポンサーのデベロッパーが一番偉いから、お金を出す人しか街を、建物を作れないのが悲しい、とおっしゃっています。でも、デベロッパーは大きな投資リスクを負うので、大企業であり、それに携わる人はサラリーマンであることが合理主義、コスト削減を追求し、利益を最大化してゆく空気が、どんどん日本の建築をダメにしていると感じているのかな、と思いました。
「マンションに見るサラリーマン化の極北」
また、床と壁のわずかなスキマを隠すための材、‘幅木‘これも、床の微妙な不陸(多少のデコボコ状態)から、巾木と床のスキマが3mm~1mmとかあるだけで、「欠陥建築だから均一に補修してくれ!」「建物を壊して建て替えろ」みたいなクレームになるんです。だから、デザインとか素材をどうする、というより、クレームが来ない事を最優先してします。引き渡し前の検査は、デベロッパーの社員が名刺をもってきて、幅木の下に名刺をサッ、サッって差し込む。隙間に名刺1枚入るスキマでないとダメ。2枚入ってもダメだし、入らなくてもダメ。
マンション業界で働いている人からみれば、「じょうがないじゃない」 「あたりまえの風景でしょ」と言う感じではないかと思います。しかし、ボクにはこれが、「心の豊かさ、 手にした後育んでゆく」 ソフトの面にピタリとはまる現状で、だから、リノベーションが急には拡大していかない理由なのだと思います。つまり、家の壁がどのように出来ているか、興味が全くない人がかなり多いのが現状なのではないでしょうか。
みなさま、そうであれば、ご興味あればウダツの現場で見てみませんか?塗装の壁のヒビを直す楽しさ、塗装の上塗りが長年繰り返された趣を楽しんで暮らしてみませんか?「壁にヒビが入るのはいやだ」という人が悪いわけではありません。
でも、あまりの大多数の人たちが、均一の仕上がりや合理性を最優先するのでは大分寂しいですね。
UDATSUは今年も、ひとりひとりの「若い世代」と向き合って、「ね。いいでしょ?」と提案し続けてまいります。