2014.09.14 (Sun)

40年の時を超えて(リノベーション)

こんにちは、宮島です。UDATSU事務所は、渋谷区にある建築後60年超の古民家です。昨年9月に2階スペースを大改装して使用しています。昭和初期の雰囲気を醸し出している1階の玄関から、

いきなり急な階段、廊下と、

オフィスとのギャップに来客の方々は、軽く驚かれます。

通過動線である長めの廊下は、およそ40年前に貼り替えられたきりの年季の入った無垢の床板です。ギャップも悪くはないのですが、今回この廊下の無垢を再生してみることにしました。
売買賃貸共ほとんどのUDATSU物件の床には無垢材が使用されています。施工後40年の年月が経過しても、無垢材はいわば金太郎飴ですから、表面を0.5~1mm程度削ることで、次の新たな木の面が40年ぶりに顔をだしてきます。これが無垢ならではのすばらしさです。
さあ、はじめましょう
表面のワックスや汚れをサンダーで削り落とします。

電動サンダーを使って

削る

とにかく削る

ひたすら削る

無垢の床板はアバレや反りがあり、フラットではないので、へこんだ箇所は、サンドペーパーでワックスや汚れを削り落とします。

で、荒削りが終わるとこんな風になりました。

蝉の幼虫よりも遥かに長く眠り、40年ぶりに次の木の面が姿を現した!

ここまでくるので4人で2.5時間。「ふー、今日はこの辺で勘弁しといたるわ・・」 とばかりに作業は終了。電動サンダーの振動で、ペンを持つ手の震えがなかなか収まらず、午後の業務に多少支障が・・・後日、次の工程である仕上げの削り、その後に塗装し、再生作戦を完了させるつもりです。

高度経済成長期以降、急速に行きわたったコストが安く、施工が早くできる“新建材” にエイジングを楽しむ要素はほとんどありません。ベニヤ板に精巧な木目模様のビニールシートが貼ってある、いわゆるフローリングは、傷がつけば貼り替える以外に修復不可能です。一方、何十年たっても手を入れて再生できること、その新たな風合いを楽しめることは無垢の床板ならではのことなのです。
UDATSU物件にはこんな思いから、無垢の床(一部は無垢の扱いが出来る床)が使われています。ユーザー、住み手のみなさま。5年後、10年後、皆様の部屋の床は年を重ねて、傷もつき、日に焼けたり汚れたりしながら、味わいのある表情になってゆくことでしょう。そのエイジングを楽しむもよし、ウチの事務所の廊下のように再生するもよし、ですよ。
将来、床板の再生をご希望の際は、どうぞお声をかけてください。UDATSU施工チーム “古井床 けずり隊” が、皆様のご自宅へ緊急出動いたします!

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